発達ゆっくりさんの悩み

リトミック

こんにちは!

ピアノ講師のむらかみです。

今日は、「発達が他の子よりもゆっくりめで。。」というお悩み中のママへ、リトミックレッスンで多くの子どもと接する私の考えをお話したいと思います。

発達のなやみ

小さいお子さんをお持ちなら、一度は誰しも考えたことがあるのかもしれません。

「あら。うちの子、他の子はできているのにこんなことも出来ないのかしら。もしかして発達が遅いの??」

リトミックでたくさんの子どもと接してきましたが、幼児期の発達って、本当に様々です。

しかも、たくさんの分野をいっぺんに発達していくのではなく、その子の得意なものや興味のあるものからぐんぐん成長していくと私は感じています。

例えば、、

  • 体を動かす遊びが得意でなんでもすぐにできちゃうNくん。だけど椅子に座ってお絵描きするのが苦手で、クレヨンを持つのも嫌がってしまう。
  • 文字が大好きで入園前からひらがなが読めちゃうSちゃんは、いっしょにお歌遊びができなくて、おうたが始まるとママの陰に隠れて口をつぐんじゃう。
  • 表情豊かに音楽を体で表現するTくんは、覚えるのが苦手で、まねっこ遊びのまねっこも全然違うことをやっちゃう。

例を挙げるときりがないのですが、こういった具合に、得意なことと不得意なことがまざりあっているのです。

全部が全部、上手にできる子なんていません。

のんびりやさんもいればせっかちさんだっています。

「うちの子は何にもできなくて。。」とおっしゃっていても、お母さんが気がついていないだけで、すばらしい感性やリズム感、音感をお持ちの子もいました。

でも、お母さんが「遅れている」と感じているのでしたら、専門の機関に相談されるのも良いと思います。

発達検査

何を隠そう私も、息子の発達を心配に思うことがありました。

幼稚園では先生の言うことを聞かず、おゆうぎもいっさいやらず、やりたくないことは絶対にやらないスタンスで、先生をこまらせるばかりの息子。

当時フルタイムで働いていて、遅い時間にくたくたになってお迎えに行くたびに先生に引き止められ、「今日の息子のダメだったところ」を延々と聞かされる毎日でした。

正直、「プロなんだからそちらで対処してやってくれ」と心の中で思っていましたが、「発達の遅れ」を匂わされたので、本腰をいれて息子の教育に取り掛かりました。

息子は、おしゃべりが上手で幼児期からすらすらとたくさんおしゃべりをする子だったので、私自信は全く心配はしていませんでしたが、先生にもそれを理解してもらうため、知育あそびやワークなどを始めました。

指先を使ったブロック遊びはとっても得意で、ブロックやLaQは、図で解説している説明書を自分で見ながら組み立てることも早い時期からできましたが、お勉強のワークは全くやる気が起きず、ぐずる始末。

スマイルゼミも、すでにタブレットに慣れすぎていていたので興味を持たず、半年で解約。その後はマイクラをやるタブレットになりました。笑

それでもコツコツ、一緒に遊びながら毎日少しずつワークをやる習慣を身につけ、小学生になった今ではやっと、1人で宿題やその日のお勉強をできるようになりました。

テストもほぼほぼ100点をとってきます(今のところはね)。

私は、「教えていないからできない」。

「教えていないことはできない」「できないことも練習すればできる」と思っています。

余談ですが、5歳検診の問診票だったかな。

その項目に、「右手と左手が理解できるか」っていうのがありましたが、右手と左手なんて、小学生になっても間違える子なんてざらにいます!笑

これは発達の指標になるのかしら?疑問に思いました。

うんと練習して覚えれば理解できることですから。

 

当時、かかりつけの小児科の先生にも相談しました。

息子を見てもらったところ、「全く問題ない」とのことでした。それに加え、「発達検査は何ヶ月も予約待ちの状態だから、今の段階では受ける必要なし」とのことでした。

「少し他の子とはずれていたり、やってほしいことをやってくれなかったりすると、『発達の遅れ』とすぐに言う先生が若い先生に特に多い。」とのこと。

大事なのは、お母さんがどう思うかだと私は思います。

本当に、あなたのお子さんの発達のスピードはそんなに問題がありますか?

今ではなく将来

今の発達の状態にばかり目が入って、じゃあそれがなんだって言うんだ?

と考えた時に、誰かが考えた指標にすぎないと私は思ってます。しかも、あいまいな指標。

大人の世界でも、周りを見渡せば、計算が苦手な人がいたり、コミュニケーションが苦手な人がいたり、歴史が苦手、運動が苦手。掃除が苦手。かたづけが苦手。細かい作業が苦手。できないことだらけの人だってたくさんいます。

「誰だって、『発達検査』をしてみたら何かしらひっかかるようになっている。」と看護師の友人から聞いたこともあります。

あきらかに、年頃をだいぶ過ぎても言葉が全く出てこないとか、全く歩けないとかならとても心配になりますが、今、ちゃんとご飯もそれなりに食べていて、意思の疎通もまぁまぁできて、ちゃんと生きているのなら、「遅れ」を悲しむ前にできないことができるように練習する必要があるんじゃないかと私は思っています。

リトミックで子どもたちと接していて、初めはどの子も上手にできませんが、次の週にはなぜかちゃんとできていたり、いつのまにかお歌を覚えて一緒に歌っていたり。

難しい八分音符のリズムが取れるようになっていたりと、月3回通うだけでもものすごいスピードで習得していきます。

そのスピードが遅い子もいれば、早い子もいたり、全く上達しないと思っていても、ある時を境に急激に習得していったり、本当に子どもの力はすごい!と感じながら毎日レッスンしています。

そうそう、こんなこともありました。

年少さんの時の参観日で、息子だけ自分の席に座らず、前にたって本を読んでいる先生にぴったりくっついて本を読むのをじゃましている。すっごくじゃまな存在になっていました。

「座って」と先生が言っても座らない。

家に帰ってからゆっくりお話しました。

「なんで座らなかったの?」と聞いたら、「座りたくないから」とのこと。「そうなんだ。」と。やりたくないことはやらない息子。「でも、Gくんが立ってたら、お友達がみんな邪魔だなぁーって思ってるよ。」と言うお話をしたら、次の日の参観日にはちゃんと自分の席に座っていました。

他の子ができている事ができていないと心配になりますが、マナーは「教育」すれば、ちゃんとできるようになる!と私は思っています。

そして、私が我が子の「遅れ」を心配したとき、「このまま大人になって、ちゃんとお仕事をして、1人で自立して生きていけるか」を考えてみました。

大人になるまでに、必要なスキルをこれから身につけていけば「いける!」と思いました。

大切なのは「子どもの未来」

ゴールはそこ。私はそう思います。

 

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